外資系航空会社CA採用時のポイントとは?

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外資系航空会社CA採用時のポイントとは?

 

みなさん調子はいかがですか?

 

さて、今回は外資系航空会社の採用についてお伝えしようと思います。

 

私自身、日系と外資を経験していますので双方の違いについては一応心得ています。

 

 

 

特に、外資系航空会社CA採用時のポイントについてはけっこう誤解している方も多いと思われるので、その点をお伝えできればと思います。

 

日本人CAを採用する意味、そのことをしっかりとおさえて上でそれに沿った振舞いができれば採用にぐっと近づきますよ!

 

 

外資系航空会社の中での日本の位置づけ

 

まず、外資系航空会社の中で日本ってどのような位置づけなのかを考えてみましょう。

 

戦後から長らく、日本はアジア地域の政治経済の中心的な存在でした。

 

航空会社の世界で言うと、日本の成田(NRT)は長らくアジアのハブ(拠点)空港であったことはみなさんもご存知の通りです。

 

 

 

しかし近年ではそのポジションは中国や韓国に取って代わられていますよね。

 

それでも尚、日本には外資系航空会社が就航しています。

 

 

なぜでしょう??

 

日本の空港の離発着料金は中国や韓国より倍以上高いんですよ??

 

 

その理由とは、日本に対する信頼と実績の高さなんです。

 

未だに外資系航空会社が日本に就航する意味、それは日本がこれまで担ってきたアジアのハブ空港の役割に対する厚い信頼と実績が理由なんです。

 

電化製品や交通機関の質について考えてみればわかりやすいですよね。

 

MADE IN JAPANといえばその高品質さと信頼の高さは世界一ですし、電車やバスの陸上交通機関の正確さも世界一です。

 

 

そのような日本ブランドを完全に放棄することは、外資系航空会社だけでなく世界中の企業にとってはまだまだハイリスクなことなんです。

 

使っているスマホがいきなり爆発したり、電車が正面衝突するようなリスクをすべて背負いこむことは、会社経営的にはあまりにハイリスクですよね。

 

 

よくある外資系CAのイメージへの誤解

 

外資系航空会社のCAと言えば、英語やらドイツ語やらフランス語やら中国語など、その国の言葉はペラペラ。

 

そして中味もその国の人と同じで日本人離れしていて、悪く言えばただの外国かぶれ。

 

 

そんなイメージをお持ちの方も多いと思います。

 

確かに、一昔前にはそのような外資系エアラインで飛んでいる日本人CAは多かったですし、今でも一部のエアラインの日本人CAはこのようなイメージのままのような人も居ます。

 

しかし、現実はその真逆なんです。

 

その会社の国の言葉(または英語)は話しますが、人としての中身は日本人の中でも日本人らしい、慎ましやかで控えめで、しかし芯の強い大和撫子タイプの方が主流なんです。

 

私自身がそうとは申しませんが、私の周囲の日本人CA(自社他社とわず)はこのようなタイプの方が主流です。

 

果たしてその心は一体?

 

 

あえて日本人CAを採用する理由って?

 

外資系航空会社の日本ブランドに対する厚い信頼の中で、自社のCAとしてとても日本人らしい日本人CAを採用することの意味って何でしょう?

 

もちろん言葉の壁、日本人のお客様対応時の通訳者という役割が真っ先に浮かぶと思います。

 

しかし、ここ10年以上の日本ブームで日本語を話せる外国人は爆発的に増えています。

 

ですので、日本語通訳者が必要であれば自国籍のCAだけで間に合わせることも可能なんです。

 

それでもなぜあえて日本人CAを採用するのか?

 

それは、自社の機内サービスにといて、日本語だけではなく立ち振る舞いから考え方全てが日本人であるCAが必要だからです。

 

 

全身全霊、コッテコテの日本人じゃないと出来ない機内サービス、それを求めて日本人らしい日本人CAを採用しているんです。

 

 

日本人のお客様と会社との橋渡し(板挟み?)

 

外資系エアラインの中でコッテコテの日本人流おもてなしと言うと、結局お客様と会社の板挟みで苦しむだけと思われますよね?

 

確かにそのような場面が多くありますし、ある意味それがメインのお仕事とも言えると思います。

 

しかし、それこそ日本人CAの存在価値だと私は思うのです。

 

日本人のお客様が外国の航空会社を利用することは正直心理的な敷居がとても高いものです。

 

旅慣れている方は除きますが、大抵の方はまず言葉が通じないという不安が大きいですし、接客についても見慣れない風貌の外国人というだけで抵抗感を持つ方も少なくありません。

 

そんな中で、日本人のお客様に対して日常生活とかわらないおもてなしを提供できること、それこそが日本に就航している外資系航空会社の強みになりますし、日本人CAの貴重な存在価値となるのではないでしょうか?

 

 

極端な例えですけど、180センチ100キロの西洋人おばさんCAと一緒になってお客様の前で仁王立ちになって、なんてやっている日本人CAなんて必要無いですからね(笑)!

 

 

多国籍クルーの中でのコミュニケーション能力

 

対お客様に関してはこのうように日本人らしさが求められるわけですが、同僚である外国人CA(相手からすれば日本人が外国人ですが)とはどのように接するべきでしょうか?

 

私が思うに、対同僚については日本流では通用しないと思います。

 

よく日本人はあまり自己主張をしないし意思表示がはっきりしないと言われています。

 

たしかにそうかもしれませんが、そもそも日本語って曖昧な表現が多い言語ですよね?

 

一方で、英語やその他の言語ってそこまで曖昧な表現って無いんですよ。

 

ですので、私が思うにこれは言語の性質によるギャップかなと・・。

 

つまり、外国人の同僚CAに対してはっきりと結論を言わないと、そもそも用件が伝わらないんです。

 

 

伝わらない=仕事にならない

 

 

ということです。

 

私が気を付けていることは、まず最初に結論を言うということです。

 

 

Yes か No か Not sure(わからない)

 

 

この3つをはっきり伝えるようにすればストレス無く仕事ができますよ!

 

 

 

外資系航空会社CAこそ日本人らしくが基本

 

ともあれ、機内サービスをお客様に提供する日本人CA(客室乗務員)の役割を考えた時、第一には日本人らしさが求められます。

 

日系エアラインではなくあえて外資系エアラインに乗っていただくためには、日本流のおもてなし・サービスをお客様に提供できるかがカギとなります。

 

日系エアラインとの値段での差別化は昔ほど効果がありません。

 

日系エアラインの運賃も今では外資系エアラインとそこまでの差が無いので、そこであえて外資系エアラインを選んでいただくための重要な要素が日本人CAによる日本人向けのおもてなしなんです。

 

 

 

そのことを外資系エアライン本社の偉い人たちは痛いほどわかっているから日本人CAを採用しているんです。

 

どうかその旨を心の片隅で覚えておいてください。

 

 

そして、大和撫子の誇りをもって大空に羽ばたきましょう!

 

しえすたのプロフィール
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