吉本興業の一連の対応とCAの世界【比較考】

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吉本興業の一連の対応とCAの世界【比較考】

 

みなさん、すっごいご無沙汰しております。

 

色々と立て込んでいまして、こちらのブログの更新がなかなかできない状況でした。(現在でもバタバタです・・)

 

さて、そんな中大きな出来事がありましたよね。
そうです、吉本興業の一連の闇営業問題とそれにまつわるパワハラ問題や反社会的勢力との関係などです。

 

なぜCA(客室乗務員)にこの話が関係するか、みなさんとても疑問だと思います。

 

 

しかし、これはCAだけではなく会社員なら誰しもが日々直面していることなんです。

 

 

その点について今日は触れていこうと思います。

 

 

何を言っているのかわからない社長(上司)の言葉はCAの世界でも

 

まず、昨日の吉本興業の社長の会見みなさんは見ましたか?

 

わたしも最初の1時間くらい録画したものを見ましたが、あの社長が言っていること、みなさん理解できましたか?

 

 

 

私は話の全体の5%くらいしか理解できませんでした。

 

 

 

残りの95%はあの社長が何を話しているのか全くわかりませんでした。

 

解ったのは、あの社長は日本語で話していることと、それが関西訛りであったこと位です。

 

内容は全く持って私の頭には入って来ませんでした。

 

 

記者からも、「YESかNOで答えてください」って言われていましたが、それに対する回答が全く的外れでしたよね。

 

あの社長個人の理解力や表現力そのものを疑ってしまいますし、さらには意図的にわけのわからない発言をして一連の件を煙に巻こうとしているようにも受け取れます。

 

 

実はこのような社長や幹部といわれる組織人のこのような対応って、多いんですよ!

 

 

国会答弁などでも、野党からの鋭い質問に対して与党の議員が全く関係の無い受け答えをすっとぼけてするような場面、みなさん見た事ありませんか?

 

つまり、このわけのわからないことを意図的に話してその場を逃げ切るという手段、これは都合の悪い真実を有耶無耶にするための常套手段でもあるんです。

 

今回の吉本の社長の場合は、それが意図的であったのか本当に本人の能力が露呈しただけなのかはいまいち判断がつきませんが、そのような可能性もあるということです。

 

しかし、結果的には周囲の反感が益々増大するだけなので、たとえその場を逃げ切ったとしてもその後は棘の道です。

 

 

パワハラを親子の愛情や絆と言い張る先輩お局CAも多い

 

次に、芸人さん達にこの社長が行ったとされるパワハラ発言、恫喝についてです。

 

 

この社長の言い分では、親が子供を叱るのと同じ、との話でしたが、この弁明はCA・会社員の世界でも多いですよ。

 

 

私の周囲にもこのように、意図的に言い張るお局や年配の管理職がとっても多かったです。

 

 

言い張るとは、つまり実際には相手を恫喝することを意図しているということです。

 

しかし、後からそのことを指摘されて「はい、そうですパワハラしました」とは言えないので、これこそ保身のために「親が子を叱る愛情と同じ」であると逃げ道を作っているんですね。

 

仮に裁判沙汰になったとしても最後まで「親子の愛情と同じです」と言い張れば、裁判に負けて有罪になっても「不当判決」と言い張ることで格好を付けることができるということです。

 

こういう人、CAに限らず社会にはけっこう居るので、もしあなたがまだ学生さんなら心の留めておいたほうが良いですよ。

 

 

 

 

芸人とCAはじめ会社員の決定的な違い

 

今回の吉本興業の一連の出来事ですが、所属芸人さん、つまり社員の立場の方々が色々な動きを見せています。

 

ここからはその点について、CA・会社員との違いを説明しようと思います。

 

 

 

CA・会社員は個人で告発する発信力が極めて小さいということ

 

今回の吉本興業の一連の件をうけて、所属芸人さん達個人は色々なアクションをとって世の中に情報発信をしています。

 

そのことで、世の中からも様々な意見が噴出し、SNS上などで論争が巻き起こっています。

 

CAの世界、つまり一般的な会社員の世界にこれを置き換えると、社長の振舞いや発言内容について社員が独自に世の中に批判を展開して論争を巻き起こすということです。

 

 

これは正直、余程の社会的なインパクトが無いと世間をも巻き込んでセンセーションを巻き起こすことは難しいですよね。
つまり、世の中に発信するプラットフォームの大きさが芸人さんとは違いすぎるということなんです。

 

 

もちろん、セクハラやパワハラが許されることではありませんが、悲しいかなそれらの事件はまだまだ日本の企業内では多く残っています。

 

ですので、CAなどの一般会社員の場合には、芸人さんと違って粘り強く世の中に訴え続けることが必要となってしまいます。
また、そのようなパワハラやセクハラ被害者を救援する相談機関や法的機関やNPO法人などを頼ることも必要ですよね。

 

 

 

 

反社は最近見分けがつかないという事実

 

そして反社会的勢力=反社についてです。

 

今回の吉本のケースの場合、いわゆる闇営業であるとされるパーティーの主催会社は元々吉本と関係の深い企業であったとのことです。
故に、そのパーティーに出演した芸人さん達も「闇営業」とは認識していなかったようですね。

 

さらに、その人たちの見た目も極普通で、いかにもその筋の人の出で立ちとは思えなかったそうです。

 

 

そして社長が会見で言っていましたが、付き合う企業のことは事前に全て「反社チェック」している、とのことでうしたが、そのチェックのフィルターに全てが引っかかることはありません。

 

あちら側にしても、反社チェックに引っかからないようにあらゆる手段を講じるわけですから、いたちごっこというわけです。

 

 

これは一般企業の日常でも常に直面する課題のひとつです。

 

 

大手企業なら大抵、取引先のことは事前に調べるものです。
そして、反社チェックというものに引っかからなければ取引関係が始まるわけですが、後になってから外部からの情報などで、実は反社だったなんてことは意外と多くあります。

 

 

しかしひとたび取引や契約を結んでしまったのなら、途中解約は難しいのでそのままズルズルと関係を続けるしかないという事態は案外あるんですね・・。
これは自社で雇用している社員についても同じことが言えます。
実はこの社員は反社の息がかかっていた、なんてことが後から判明していた場合もそうですし、昔からのズルズル続いた関係から反社関係の子弟をコネ入社で採用せざるを得なかったなんてこともあります。

 

最近は「コンプライアンス=法令順守」の徹底が企業価値を大きく左右するということで、どこの企業も躍起になってコンプライアンスに励んでいます。

 

しかし一方で、これまでズルズルと続いてきた反社との関係を一気に清算することもまた難しいという側面もあるということなのです・・。

 

 

【まとめ】これが社会の縮図ということ

 

吉本興業の一連の件になぞらえて、企業人としてのCAの世界との関係についてお送りました。

 

ここで言いたいことは、この吉本の件は社会の縮図でもあるということなんです。

 

 

そして、CAの世界にも大いに関係するということなんです。

 

 

何を言っているのかわからないような人物が管理職であったり、ハラスメントを愛情と言い張る者も居ます。
そして、反社会的勢力は意外と近くに潜んでいるという現実があるんです。

 

 

もしあなたが学生さんなら、正直背筋が凍ってしまったかも知れません。
しかし、それが現実の世界ですし、その中で上手く・たくましく立ち回ることがこれから必要になるということを知って欲しいと思います。

 

そうすれば、実際にそのような場面に遭遇した時のショックも大幅に和らぐので、余裕をもってCAライフをエンジョイできますよ!

 

しえすたのプロフィール
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